2017年01月04日

本「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」内館牧子

ハワイの図書館で借りました。
初内館牧子氏作品ですが、内館牧子さんと言えば、テレビドラマの脚本家?位しか知識がなく、とりあえず題名も面白そうだし借りてみました。
面白い!!!!!!
めっちゃ面白かったです。
源氏物語なんて全然興味なかったんですが、すっごく興味が出てきて、他の本もハワイの図書館で借りられる物をリクエストしてしまいました。



ストーリーは、
2流大学を出て、59社の採用試験に落ちてフリーターになった伊藤雷(らい)は弟の水(すい)が京都大学の医学部に合格した日、1000年前の源氏物語の世界にトリップしてしまった。
(現代の)異様ないでたちから自分を陰陽師の雷鳴と名乗り、バイトでもらった源氏物語のあらすじを元に占いや予知をして、光源氏その他の人から稀に見る能力と崇められ、みんなに頼りにされていく。
自分の居場所をみつけた雷は、ここで生きていこうと決心する。

源氏物語には全然興味がなかったので、ちょっと人物の整理を・・・。
・桐壺帝---弘徽殿女御という正妻がありながら、更衣を一途に愛し、亡き後も泣き暮れる。正妻に戻るかと思ったら、次は藤壺へ。
・弘徽殿女御---源氏物語にはあまり登場しないけれど、この物語の主人公とも言える。桐壺帝の正妻だが、帝は愛人のところにばかり行き、全然相手にされていないにも関わらず、凛々しく生きている。
・桐壺更衣---したたかなのか?かわいいのか?頼りない女の代名詞のような女で桐壺帝に愛された。
・一宮---桐壺帝と弘徽殿女御の子供。後に皇太子となり、朱雀帝になる。
・二宮-光源氏---桐壺帝と更衣の子供。後に右大将となる。
・藤壺---先代天皇の娘。更衣の死後、桐壺帝に愛されるが、光源氏の子供(若宮)を産んで、ちゃっかり桐壺帝の子だと言って育てる。
・若宮---光源氏と藤壺の子。後に春宮となる。
・葵の上---光源氏の正妻
・夕霧---葵の上の子。
・紫の上---藤壺の姪。山中の庵に住んでいた9歳。源氏が引き取りたいと言ったが祖母が反対。のちに葵の上死後、正妻になる。

今の時代、コンビニやどこでも電気があったりと便利だ。
1000年前にはこんなことはなかった。
ない時代に生まれていれば、それはそれでいいだろうけれど、ある時代に生まれて、それがなくなったらやっぱり不便だろうなぁ〜。
私も日本からハワイに移住した時に、いろんなことで妥協したし、かなり我慢もした。
それだけでも生活に影響があるのだから、1000年前の何もない時代に行ったら、それはもう大変なことだろうなぁ〜。

それにしても、昔の言葉(1000年前ではなく、この話に使われている程度の昔の言葉)はなんとも優雅で響きがきれい。
それに比べ、現代の若い子の言葉は・・・。
でも、この小説に出てくるような言葉って、本当に若い子は使っているのか???ちょっと疑問に思いました。
ちょっと大げさ気味に言っているだけなのか?
でも、言葉は生き物なので、どんどんと変わっていく。
1000年前の言葉は私にはほとんど日本語ではない。笑!
でも、そのうち、若い子達が話している言葉も私にとっては日本語ではなくなってくるのかも・・・??


ネタバレ
26年後に現代に戻ってきた雷は、元の22歳。1000年前のみんなのことが気になって気になって・・・。
戻りたいけれど、戻れない。
大后や光源氏などのその後が気になり、図書館で源氏物語を調べ始めた。
現代訳よりも原文の方が読みやすいと図書館で原文をスラスラを読み始める。
その後、自分の人生をみつけ、尊敬する師がいる大学院で源氏物語を研究していきたいと。





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タグ:内館牧子
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2016年11月30日

本「ヴィラ・マグノリアの殺人」若竹七海

約1ヶ月の日本滞在を終えて、ハワイに戻ってきました〜!
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ハワイのブックオフで購入しました。
初若竹七海氏作品です。
初めて読んだ印象としては・・・東川篤哉氏にちょっと似てる??
いらないことが多く、おふざけが多かったように思います。

ストーリーは、
海に臨むヴィラ・マグノリアの空き家で死体が発見された。
死亡推定時刻は台風がやってきた数日前。
ヴィラの住人は一癖も二癖もある人たちばかりなので、聞き込みに行った刑事も大変!
殺人とは関係ないことなのか?関係あることなのか?
とにかくいろんな話が飛び込んでくる。
そして、次の日にヴィラの住人、ファミレスで働く松村健の妻、朱美が殺されているのが発見される!
二つの事件はつながりがあるのか?それとも別の事件なのか??


とにかく登場人物が多く、最初のページに登場人物一覧があるので、それを見ながらでないと覚えられません!
途中、聞き込みがとにかく長く、読む気がなくなってきてしまいました・・・。
でも、最後で一気に解決!
それもちょっとしたあれ!?的などんでん返しもありました。

ネタバレ---大どんでん返しがあるので、まだ読んでいない人は読まないでくださいね。
3年前、三島芙由の旦那が失踪、牧野セリナの旦那が自殺、そして中国の密航船が座礁。
その3つの事件が絡んで、タイミングよくいろんなことが重なった結果の事件でした。

朱美を殺したのは旦那の健。
牧野セリナの旦那は、自殺したと見せかけ保険金搾取を企てていた。
が、セリナの旦那の死体が海から上がったと言う。その男は、旦那に背格好も同じでかなり痛んでいたらしい。思わず、セレナも元姑も「この人が旦那です」と言ってしまいました。
が、実は密航船に乗ってきた中国人だった。
のちに太って戻ってきた旦那はロバート・サワダと名乗り誰もセリナの旦那だとは気がつかない。
台風の日、その中国人の兄がセリナたちの前に現れ、セリナたちは恐喝されると思い彼を見張っていた。
そんな時、その彼は海岸で足を滑らせ転んで自分で頭を打ち、死んだと思われる。が、のちにセリナの元姑南小百合が殺していることが書かれています。これはとんだどんでん返しです!

登場人物も多く、話もかなり複雑です。
でも、おちゃらけ度が強いのでさらっと読めます。









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2016年10月05日

本「祈りの幕が下りる時」東野圭吾

ハワイの図書館で借りました。
加賀恭一郎シリーズです。
久しぶりの刑事加賀を堪能しました。
今回は、加賀のお母さんの話。いろんな謎が解けていきました。

ストーリーは、
仙台のスナック「セブン」のママ宮本康代は、知り合いから雇ってもらえないかと田島百合子を紹介された。
彼女を雇って16年後、彼女は自分のアパートで心不全で死亡していた。
彼女とつきあっていた男性、綿部俊一が、彼女の息子を調べて訃報を知らせる。息子は加賀恭一郎。
10年後、越川睦夫のアパートで押谷道子の死体が発見された。
そこから近くのホームレス小屋で焼かれた死体が発見された。
道子は、加賀も知っている女優であり脚本家の浅居博美と中学の同級生で、彼女に会いに行っていた。

ネタバレ
越川と綿部、横山は同一人物。
新小岩で焼死したのが小菅のアパートの住人越川。その正体はかつて加賀の母親と深い仲にあった綿部。
横山は、浅居博美の父親。
浅居の中学の教師であり卒業後つきあっていた苗村誠三を殺したのは浅居の父。
浅居の同級生で浅居の母を引き取りに来るように説得しに来た押谷道子を殺したのも浅居の父。
両方共、自分が自殺したはずなのに存在していることを知られてしまったために殺した。
浅居の父を殺したのは浅居。もう勘弁してくれと懇願する父の希望を聞いて絞殺し、身元がわからないように火をつけた。
浅居の母が悪い。お金を持って家を出て、残された物が苦労する。


最近思うんだけど、一生懸命コツコツと生きている人と、なんとなくいい加減に生きている人。
結構いい加減に生きている人の方がちゃんと生きていけているケースがあると思う。
真面目にコツコツ・・・なかなかみんなができることではないけれど、だからと言って幸せになれるとも限らない。
そこそこいい加減でも、ポイントだけしっかりしていれば、それが一番賢い生き方なのかなぁ〜とも思います。






タグ:東野圭吾
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2016年07月24日

本「ユリゴコロ」沼田まほかる

ハワイの図書館で借りました。
沼田まほかる氏の作品を手に取ったのは2作品目です。
前作のはそれほど面白くなかったけれど、もう一冊位読んでみようかなぁ〜と思い手にしましたが・・・。
やっぱりあんまり好きではないかも??
ホラー?
イヤミス? (イヤなミステリーをイヤミスと言うらしい)
最後の方で、わりとちゃんとしたストーリーなのか?と持ち直したけれど、ちょっと気味が悪い感じです。
それに、思わせぶりがすごい。
この後何かある??とか、この先どうなる??と思わせておいて、実は何もないとか・・・。


ストーリーは、
亮介が家族に彼女の千絵を合わせてからいろんなことが起こった。
いきなり千絵が失踪し、父が膵臓癌だと診断され、母が交通事故でなくなった。
途方に暮れていた亮介だが、父を見舞いに実家に帰った時、押入からあるノートをみつけてしまった。
気になり読み始めたら・・・
そこには、ある女性の連続殺人記録が記されていた。

ネタバレ
亮介が4歳の時、退院して会った母親が自分の母親と違うという感覚は合っていた。
その母親は実は、実の母親の妹英実子だったのだ。
両親が、殺人鬼だった英実子の姉美紗子を殺し(あとで殺していないことがわかるが)、英実子が美紗子になりかわり、亮介の母親として生きて来た。
父の死が近づいて死んでいなかった美紗子が登場。その人は、亮介のお店で働いていた細谷さんだった。
父と旅行に行くと言って車で出て行った・・・。
この先が心配になったのは私だけではないと思います・・・。

殺人犯だと知っても自分の娘を殺そうとする母親、自分が殺人犯だからと自分の子供を殺そうと思う母親、娘の身が危険だとわかっていてもDV夫に娘の居場所を言ってしまう母親。
どもどーなんだろう?? こんな母親だったらイヤだな。


親子って本当に似ていると思う。
街を歩いていても「似てる〜!!」と思う親子をよくみかける。ちょっと不気味にも思ったこともあるくらい。笑。
自分でも、この歳になって親をみていて、自分はこの親から生まれてきた。この親の血を継いでいる。と思うことがよくある。
それは、自分の人生の節々に彼らの人生と重なるところがあるからだと思う。
もしも、自分の親がとんでもない罪を犯していたと知った時、どんな気持ちになるんだろう。
自分にもその血が流れている・・・と思わずにはいられないだろうなぁ。怖い。
そう。この小説は一言で言えば、すっごく怖かった!
描写が痛いところもたくさんあったし、心理的に怖かったところもたくさんあった。

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2016年07月06日

本「九月が永遠に続けば」沼田まほかる

ハワイの図書館で借りました。
初沼田まほかる氏作品です。
なんとなく読みにくい文章でした。なんでだろう?
会話の部分は入ってくるんだけど、説明の部分がなかなか入ってこない・・・。
第五回ホラーサスペンス大賞受賞作らしいです。
サスペンスか・・・ホラーか・・・どちらかといえばサスペンスですが、確かにホラー的な要素はありましたね。


ストーリーは、
8年前に離婚し、息子と一緒に普通の生活をしていた水沢佐知子。
実は、別れた夫の連れ子冬子の彼氏犀田とつきあっていた。佐知子も独身、冬子の彼氏も独身。
その事を息子の文彦に見られたような気がした。
ある日、息子の文彦がゴミを捨てにいったまま帰ってこない・・・。
次の日は、犀田が電車に轢かれて死亡と言う事件を新聞で知る。
その場には、冬子もいたらしい。
犀田の氏と冬子、文彦の失踪、どこかにつながりがあるのか??



文彦が失踪してから何かと世話をやいてくれる文彦の同級生ナズナの父親がうっとうしい・・・。
こういう人いますよね。
やたらと明るく「大丈夫!大丈夫!」と根拠のない事を言う人・・・鬱陶しいです。
設定は関西人なんだけど、確かに関西人にありがちな感じなのかも??と言う私も関西出身ですが・・・。
でも、こういう時にこの感じはやっぱり神経にさわるわぁ〜!

元夫雄一郎もなんかなぁ〜。
佐知子は夫を美化しすぎていたみたいね・・・。笑!
それに比べて文彦がなかなか男前な感じなのが良かったわ。

ネタバレ
冬子は文彦と血が繋がっていると思っていた。
文彦は冬子と血が繋がっていないと知っていた。
それでも禁断の愛に悩んでいるのかと思わせておいて、実は冬子の母、亜沙美との事だった。
失踪後、亜沙美の所にいたとは。
目次を辿ると文彦は死んでしまうのか・・・?と思わせておいて、実は冬子が自殺してしまうとは。
なんとも思わせぶりが多い内容でした。
冬子に睡眠薬を送ったのは、関崎路子。文彦と冬子に嫉妬して冬子に死んでしまえ〜!と送ったらしい。


とっても良い息子文彦と思わせておいて、いきなりの失踪!
えっ??と言う意外性があり、どーして??なんで???と言う気持ちからどんどん引き込まれていくけれど、桐野夏生を思い出させるような性的描写で気持ち悪さがありますのでご注意を。


posted by mahalobunny at 00:00| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする